本年度テーマ
「Oregional Transport Hub 〜選ばれる街に求められる交通結節点をデザインせよ〜」
現在、地方都市では、人口減少や高齢化、経済の縮退、中心市街地の衰退といった問題に直面している。その中で、これらの問題の克服や、持続可能な地域社会の実現を目指すまちづくりが各地で指向されてきた。
持続可能な地域社会を実現させるためには、その地域に関わる人を増やし、地域内の活動を活性化させなければならない。つまり、地域内外の人々から、暮らすまち、働くまち、訪れたいまちとして選ばれる必要があるのだ。
現在の地方都市においても、中心市街地活性化などを通して、まちの歴史や文化、生業などを見直し、まち独自の魅力を多くの人々に発信する取り組みがみられる。このような選ばれるまちをつくる動きは今後も広がっていくだろう。
さて、選ばれるまちを目指したまちづくりの中で、交通結節点の役割は極めて大きい。交通機関間の乗り継ぎ機能を有する駅前広場やバスターミナルといった交通結節点は、多くのヒトやモノを吸い込み、吐き出す場所である。交通機関の要所として、ヒトやモノが集中することで、まちの拠点となり、顔となる。そして、交通機関やその空間自体で人とまちを繋げることで、まち独自の(original)魅力へと導く玄関口ともなるのだ。つまり、まちの重要地点として、そのポテンシャルを最大限発揮するような空間デザインが交通結節点では求められる。
以上のことから、縮退時代を迎えた地方都市(region)を舞台とした、選ばれるまちに求められる交通結節点のデザインをテーマとする。
評価の観点
• 持続可能な地域社会に寄与する空間であるか。
• 交通結節点の理想像に対する、ハードに主眼を置いた提案の具体性と現実性。
• 街とのつながりや、まちの中での立ち位置を意識した提案であるか。
• まちと交通の関係を意識した提案であるか。
• 提案がテーマに即しているか
これらを総合的に評価する。
設計条件
• 交通結節点を中心とした、ハードに主眼を置いた提案であること。
• 原則道路法などの諸法律を遵守すること。逸脱する場合はその箇所および理由、実現のための
方策等を合わせて明示すること。
• テーマに沿う都市を対象として選定し、選定理由と合わせて明示すること。
• 実在する敷地を対象として明示すること。
• 地質調査や構造計算は求めないが、構造の現実性は確保すること。
• 次世代のモビリティや交通システムを盛り込んだ提案も認める。
対象者
• 2024年4月1日現在、大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専門学校・高等学校に籍をおく学生、もしくは経験年数5年以下(2024年4月1日現在)の社会人であること。
• 上記条件を満たす人物によるグループでの応募も可とする。
• 後述する公開最終審査会に参加できること。一次審査にて入選作品に選ばれた時点で参加を確約できない場合、入選を取り消し次点の繰り上げとする。
提出物
以下を提出物および提出条件とする。締切日までに(1)パネルデータ、(2)写真データ、(3)作品概要データの3点を提出したもののみ、審査対象とする。(4) 模型の作成は任意とし、一次審査を通過した作品は、最終審査時の任意での模型の持ち込みを可能とする。
(1) パネルデータ
提案の意図を表現する図面および説明文を記載したもの。A1サイズ片面1枚に収まるよう作成し、パネルデータをPDF形式としたもの。応募者に別途案内する作品データ提出フォームからの提出を求める。
<ファイル名> 応募登録時に交付されるエントリーNo.をファイル名の先頭に使用し、「〇〇パネル.pdf」とすること。
例:「00パネル.pdf」
(2) 写真データ(模型写真・CG・イラスト等)
設計の概観がわかる、模型写真やCG、イラスト等のJPEG形式のデータ。枚数は1枚以上5枚以下とする。応募者に別途案内する作品データ提出フォームからの提出を求める。
<ファイル名> 応募登録時に交付されるエントリーNo.をファイル名の先頭に使用し、また全枚数中の何枚目かを末尾に示し、「〇〇写真□/△枚目.jpg」とすること。
例:「00写真1/5枚目.jpg」
(3) 作品概要データ
一次審査時に使用する100文字以内の作品の概要。応募者に別途案内する作品データ提出フォームに直接入力すること。
(4) 模型(任意)
提案の意図をよく表現する縮尺により作成したもの。個数は問わないが、展示に要する空間は一辺が1mの立方体に収まること。最終審査へ進出した場合、模型の持ち込みを認める。持ち込み方法は「3.6作品提出」を参照すること。
一次審査は公平を期すため匿名で審査を行うため、すべての提出物に氏名や所属先を明記してはならない。
作品提出
作品データ提出フォーム
応募者に別途案内する
模型提出宛先
〒980-8572 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
東北大学災害科学国際研究所 事務局 気付
S304-E 景観研究室 景観開花。実行委員会宛
E-mail
staff@keikankaika.jp
- 模型を郵送、宅配便によって持ち込む場合は、最終審査会前日必着とし、作品の提出にかかる費用はすべて応募者の負担とする。
- 郵送または各社宅配便を利用の場合、配達時間を平日14時から18時までの間に指定し、到着日時を予め実行委員会に連絡すること。直接持参の場合も、必ず到着予定時刻を予め実行委員会に連絡しておくこと。
- 直接持参の場合も含め、梱包は提出物が損傷しないよう厳重に行うこと。
- 模型を分割して送付する場合、必ず組み立て方を明記すること。
- すべての提出物には別途指定フォーマットのラベルを印刷し、必要事項を記入のうえ、梱包に貼り付けること。
- メールの文面には、エントリーNo.、氏名、作品名を必ず記載すること。
その他
• 応募作品は未発表のものに限る。
• 応募作品は1エントリーにつき、1作品に限る。
• エントリーは1人につき、1エントリーに限る。
• 応募作品の著作権は、応募者に帰属する。
• 主催者および実行委員会は、本企画の主旨の範囲内で、著作権者名を明示のうえで、報
告書、記者発表資料、作品集、Web等を通じて、応募作品および提案されたアイデア、
情報、データ等を公表できるものとする。
• 課題に対する質問は受け付けない。規定外の問題は応募者の自由決定とする。
募集要項
本年度募集要項はこちらよりダウンロードしてください。
エントリーフォーム
景観開花。への応募にはエントリーが必要です。
以下のリンクよりエントリーフォームに進み必要事項を記入してください。